ぷれこんさあと

【2021年2月-3月】

 

=プラバに来て運気を上げよう!=

 

  来年度の松江プラバ音楽祭の公演は、新型コロナ禍で、今年度から延期された公演である。その中で今年度唯一できたピアノの藤田真央君の公演を聴いて、深い感慨を受けた。というのは、私が初めてソプラノの森麻季さんの歌唱と、チェロの宮田大君の演奏を聴いた時の驚きと似ていたからである。

 森麻季さんはプラバ音楽祭では、2003年フィンランド・オストロボスニア管弦楽団のソリストとして初登場され、その日本人離れした美声と技巧に期待以上と感嘆したものだ。2012年には、リサイタルを行われ、こられるたびに、一皮も二皮も剥け、今や我が国を代表するソプラノ歌手の一人である。

 宮田大君は、2014年に初登場。音色からも音楽性からも、お名前通りの「大器」を感じたのは私だけではないはずだ。以来7年ぶりの2回目である。

 お二人ともテレビの音楽番組にも頻繁に出演されているのはご存知の通りだ。

 西洋クラシック音楽は我が国に輸入されて、100年強。彼らはもう第5世代に入っているといっていいだろう。だから当然といえば当然だが、いわゆる日本人的な演奏ではなく、完全に国際的な感覚を身に着け、スケールが一桁も二桁も違うと感じたのである。

 我国のオーケストラも私が演奏していたころとは隔世の感があり、世界中の指揮者からその実力と音楽性は絶賛されている。だから入団試験、特に管楽器奏者のでは、日本はおろか世界中から100名以上が殺到する。特に難関なのが、N響。そこを勝ち抜き入団できたメンバーで構成される木管五重奏団。管楽器は先ず、オーケストラに「空き」がないと試験は行われない。だから実力と共に、「運」がないとチャンスはないのだ。

 そんな「運」をも味方につけた方々の出演。彼らの発する「運気」を浴びると、私たちの「運気」も上がる。

 そのエビデンスは如何に。実は私はそれは、オーケストラの指揮者が、大概「長命」であることに置いている。彼らはいいオーケストラの発するいい「運気」を大量に浴びているのだ。

 来年度初出演の、ヴァイオリンの木嶋真優さんや、鍵盤奏者の鈴木優人君の活躍ぶりをテレビや雑誌で見るにつけ、この露出具合も、非常に高い「運気」を感じる。

 さらに強力な「運気」を発生させるオーケストラ、広響とOEKのコンサートもある。

 「持っている」とか「ついている」とかいわれる彼らと同じ空間に集えるプラバホール。

 彼らの良い演奏を聴けば、心は幸せに満たされ「運気」も上がることと思う。

 

 

プラバホール 芸術監督 長岡 愼

長岡 愼

 

 

 

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